NTT都市開発(株)はシェアスペース「LIFORK秋葉原」(東京都千代田区)の一部リニューアルを実施。マスコミ向けに内覧会を開催した。
秋葉原UDXの4階で同社グループが運営していた保育施設を閉鎖したことに伴い発生したスペースに、新たなワークスペースを創出している。オフィス回帰傾向に伴いニーズが高まっているアーリーステージ・ミドルステージのスタートアップ企業をターゲットとした完全個室のスペースを用意。個室に隣接する形でラウンジも設置し、ユーザー間でのコミュニケーションの場として利用してもらう計画。オンラインミーティングなどに使える個室ブースも3室備えた。詳細は過去のニュースを参照。
さらに、(株)リコーが開発した次世代会議空間「RICHO PRISM(リコープリズム)」も用意し、実証実験を開始する。プロジェクターやスピーカーなどを備え、映像や光、音、触感といった五感に働きかける演出ができる空間で、同社の開発したアプリケーションを活用することでより効果的なブレインストーミング、ミーティング、アイディアのアウトプットなどを実現。コミュニケーション、チーム力などを高める効果も期待できる。
現在、デバイスの画面を360度自由に投影でき、複数画面の同時共有により生産性を高めることに寄与する「HOME(SHIRO)」、完全自動ファシリテーションに従い、音声で空間に直接アイディアを入力していくことにより気分を高揚させた中でブレインストーミングができる「BRAIN WALL」など、5種のアプリケーションを用意している。
内覧会では、新たに開発したアプリ「KABEUCHI」のデモンストレーションを実施。壁一面に3Dキャラクターを投影し、そのキャラクターを通じて生成AIとやり取りしながら、ブラッシュアップされた提案へまとめるサポートを受けられるというもの。2体のキャラクターは、目的、ターゲット、独自性、課題、将来性について明確にできるような質問や指摘を投げかけ、励ましたり、褒めたりしながらデモンストレーションを行なった。
「RICHO PRIZM」は、LIFORK秋葉原利用者、同施設が所在する複合ビル秋葉原UDXの入居者、LIFORKのレンタルルームやラウンジ等の利用登録者であるSPACE会員に、10月1日より提供を開始する。料金は1時間5,500円。
実証実験の期間は10月1日より1年としているが、反響等により延長していく計画。
「RICHO PRIZM」を気軽に利用できる施設は、「LIFORK秋葉原」が初となる。