阪急阪神不動産(株)は29日、エイチ・ツー・オーリテイリング(株)(以下、「H2O」)と協同し、「千里中央地区再整備計画」を推進していくと発表した。
千里中央地区(大阪府豊中市)では2016年より、豊中市と地権者が参加する千里中央地区活性化協議会によりまちづくりが進められている。今般、同協議会が「千里中央地区活性化基本計画(改定版)」を策定。両社は同基本計画に則り、同再整備計画を実現すべく検討を進めていく。
同再整備計画は、H2Oグループが所有する千里阪急百貨店・千里セルシー(専門店)敷地と、阪急阪神不動産が所有する千里阪急ホテル敷地を一体的に再開発するもの。
千里阪急百貨店は1970年竣工。敷地面積4,419.55平方メートル、鉄筋コンクリート・鉄骨造・地下1階地上7階建て。千里セルシーは72年竣工。敷地面積1万4,028.78平方メートル、鉄筋コンクリート造・地下1階地上6階建て。2019年5月に閉館している。千里阪急ホテルは1970年竣工。敷地面積1万8,675.03平方メートル、鉄筋コンクリート・鉄骨造・地下2階地上7階建て。2025年度末に営業終了を予定している。
具体的には、千里阪急百貨店・千里セルシー敷地において、両敷地間の廃道と新設されるバス・タクシー乗り場の上空利用による大街区化を実施。千里阪急百貨店が入居する大規模商業施設(延床面積10万平方メートル級)を新設する。また、千里阪急ホテル敷地では、同商業施設および隣接する千里東町公園と連携したにぎわい・交流機能を導入。セルシー広場を継承するにぎわい広場の整備・運営や、「千里中央」駅から千里東町公園につながる歩行者ネットワークのバリアフリー化などを行なう。