(公社)日本不動産学会は9日、2025年度の「日本不動産学会業績賞」の受賞者を発表した。同賞は、新機軸を打ち出した不動産事業や、それにかかわる制度の創設など、幅広い対象の中から優秀な業績を表彰している。今回で32回目となる。
国土交通大臣賞には、(公財)日本賃貸住宅管理協会の「賃貸住宅メンテナンス主任者認定制度」が選ばれた。従来の制度がカバーできていない賃貸住宅管理の諸要素を網羅し、管理実務における包括的な基礎的知見を習得させることを意図したものであり、建築教育経験の有無を問わず、賃貸住宅に関わる管理事業者、仲介事業者、賃貸住宅オーナーなどが知見を習得できるようにしている。人材を育成し、賃貸住宅管理にかかる時間・労力・費用を節減することに寄与するとともに、関係当事者の情報の非対称性をも緩和し得る制度として高い評価を得た。
また、日本不動産学会長賞は、東京建物(株)の「東京2020大会の競技施設を継承した有明アーバンスポーツパークの取り組み~防災拠点としての活用とスポーツを通じた地域のにぎわいの創出」が受賞。仮設・撤去が原則だった東京2020オリンピック・パラリンピック施設のうち、有明のスケートボード施設を残し、スポーツクライミングや3人制バスケットボール施設、障害者スポーツのトレーニング施設等も移設し、面積3.1haのアーバンスポーツパークとして24年に開業した。東京都のPFI事業の形で、レガシー施設を維持したことなどが高く評価された。
表彰式については、12日にすまい・るホール(東京都千代田区)で執り行なう。
