不動産ニュース / 開発・分譲

2014/1/29

日本橋室町に2つの大規模複合ビル竣工/三井不動産

中央通りから見たビル。手前が「室町ちばぎん三井ビルディング」。低層部分は「COREDO室町3」として3月20日にオープン予定
中央通りから見たビル。手前が「室町ちばぎん三井ビルディング」。低層部分は「COREDO室町3」として3月20日にオープン予定
「室町古河三井ビルディング」外観
「室町古河三井ビルディング」外観
「室町古河三井ビルディング」内の賃貸住宅「パークアクシスプレミア 日本橋室町」のサービスアパートの一住戸。家具や家電があらかじめ備え付けられている
「室町古河三井ビルディング」内の賃貸住宅「パークアクシスプレミア 日本橋室町」のサービスアパートの一住戸。家具や家電があらかじめ備え付けられている
江戸桜地下通りの地下部分には、災害発生時には帰宅困難者の一次避難施設となる大規模な地下空間を解説。災害発生時には、災害情報の提供や防災備蓄倉庫の提供、72時間の電源供給などを行なう
江戸桜地下通りの地下部分には、災害発生時には帰宅困難者の一次避難施設となる大規模な地下空間を解説。災害発生時には、災害情報の提供や防災備蓄倉庫の提供、72時間の電源供給などを行なう

 三井不動産(株)は29日、東京都中央区で進めている「室町古河三井ビルディング」「室町ちばぎん三井ビルディング」の2月1日竣工を前に、物件をマスコミに公開した。

 日本橋室町エリアの5つの街区にわたる大規模複合開発「日本橋室町東地区開発計画」として進められているもの。
 「室町古河三井ビルディング」は同開発での最大規模。敷地面積約3,723平方メートル、鉄骨造(一部鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造)地上22階地下4階建て。延床面積約6万2,470平方メートル。18~21階は賃貸住宅、7~17階はオフィス、地下1~6階は商業施設「COREDO室町2」。
 「室町ちばぎん三井ビルディング」は、敷地面積約1,945平方メートル、鉄骨造(一部鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造)地上17階地下4階建て。延床面積約2万9,120平方メートル。8~16階はオフィス、地下1~4階は商業施設「COREDO室町3」。

 建物の外観は、周辺の歴史的建築物との調和に配慮した上で、「通り」ごとに特長を持たせたデザインを採用。「仲通り」は、隣接する老舗街との調和を意識し、軒やひさしなどアイレベルでのスケール統一を実施した。
 「室町ちばぎん三井ビルディング」の「中央通り」に面した部分については、100尺(31m)にスカイラインを統一し、通りに面する大窓に江戸時代の金座を連想させる金色ルーバーにひねりを加えた装飾を実施。光の角度によりさまざまな表情を持たせたデザインとした。

 オフィス部分については、基準階の形状や大きさにバリエーションを設け、多様なテナントニーズに対応できるようにしている。また環境配慮設備(LED照明、電動ブラインド)などの導入に加え、安心・安全への対応として、デジタルサイネージによる時間対応の非常用電源による電力供給など、入居企業のBCPをバックアップする。
 なお、「室町古河三井ビルディング」は、全フロアにアステラス製薬(株)の入居が、「室町ちばぎん三井ビルディング」は複数テナントにより全フロアの入居が決定。満室での開業となった。

 「室町古河三井ビルディング」で展開する賃貸住宅「パークアクシスプレミア 日本橋室町」は総戸数54戸。最高水準の居住環境確保しており、また外国人入居者を想定し、5戸をサービスアパートメントとして用意する。

 また「DOREDO室町2」には、日本橋発となるシネマコンプレックス「TOHOシネマズ日本橋」がオープンする予定で、住まう、働く、遊ぶのすべてがこのエリアに備えられることとなる。

 記者会見に出席した同社代表取締役社長の菰田正信氏は、「『残しながら、蘇らせながら、創っていく』をコンセプトに、再開発を進めてきた。今回の2物件開発にあたっては、グローバル企業に対応し、職住近接を実現するとともに、遊びやショッピングなども楽しめ、さらに歩いていても楽しめるよう情緒溢れるまち並みを再生させた。今後計画している日本橋・八重洲エリアの複数の再開発についても、積極的に進めていく」と語った。

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2024/5/1

「海外トピックス」を更新しました。

サントスの「動く博物館」と中心街の再活性化【ブラジル】」を更新しました。

ブラジル・サンパウロ州のサントスでは、旧市街地2.8キロをめぐる「動く博物館」が人気となっている。1971年には一度廃止された路面電車を復活して観光路面電車としたものだが、なんと日本から贈られた車両も活躍しているという。