不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2009/2/2

たな卸資産評価損を計上、180億超の最終赤字に/プロパスト09年5月期第2四半期決算

 (株)プロパストは1月29日、2009年5月期第2四半期中間決算を発表した。

 当期(08年6月1日~11月30日)連結業績は、売上高395億3,900万円(前年同期743億8,700万円)、営業利益▲102億4,200万円(同179億8,100万円)、経常利益▲122億300万円(同152億2,400万円)、当期純利益▲180億300万円(同82億9,700万円)となった。

 当期では、不動産市況の予想以上の急激な悪化や販売先の資金調達が難しくなったことにより、想定販売価格では売却が進まず、収益率の低下が進行したこと等を踏まえ、同社グループが展開している個々のプロジェクトの収支計画について全面的に見直しを行なった結果、「棚卸資産の評価に関する会計基準」によるたな卸資産評価損を、第1四半期連結会計期間において売上原価に18億2,500万円、特別損失に44億9,900万円、当期間において売上原価に170億3,800万円計上した。

 通期では、売上高746億3,900万円、営業利益▲123億4,000万円、経常利益▲166億3,800万円、▲206億3,900万円を見込んでいる。

 また、同社グループでは同日、このような状況を踏まえ、「継続企業の前提に関する事項の注記に関するお知らせ」を発表。経営改善策を明らかにした。

 資産圧縮と事業効率の改善を目的として、不動産開発事業において現在開発を進めているプロジェクトについては一時中断し、コストや事業内容の見直しなどを実施。販売中のプロジェクトについては価格調整とコストカットを図ったうえで事業を継続し、キャッシュ・フローの観点から個別分譲プロジェクトの事業譲渡も推進していく。
 資産活性化事業においても、新規物件取得を当面凍結し、保有物件に関しては、物件売却の早期化により資金確保を図っていくとしている。

 また、キャッシュ・フローを改善するために、返済期限が到来したプロジェクト資金等については、完成物件の販売スケジュールに合わせた返済条件の見直しを実施。
 有利子負債の削減に向け、販売用不動産を売却、金利負担の軽減に努めていく。

 そのほか、役員報酬の減額や人員削減リストラクチャリングなども進めていく。

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