不動産ニュース / 調査・統計データ

2017/6/8

東京都心5区のビル空室率、4ヵ月連続低下

 三幸エステート(株)は8日、2017年5月度の東京都心5区(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区)および全国6大都市(東京、札幌、仙台、名古屋、大阪、福岡)の大規模ビル(基準階貸室面積200坪以上)のマーケットデータを公表した。

 東京都心5区の空室率は2.47%(前月比0.06ポイント減)と4ヵ月連続で低下。先月の大規模ビル竣工による影響で上昇も予想されたが、新築ビルを中心にテナント誘致が進み、空室率はわずかな下落となった。同社では、今年は新規供給が比較的低水準なため、空室率の低下傾向が当面継続する可能性があるとしている。
 現空面積は13万4,755坪(同3,149坪減)。

 1坪当たりの募集賃料は2万7,179円(同244円増)と、2万7,000円台をはさんだ動きが継続し、市況は安定した動き。需要は拡大傾向にあり、空室率も低水準だが、企業の賃料負担力が高まってきている実感が乏しいことが、賃料の上値が重いことの要因と分析している。募集面積は31万9,862坪(同9,046坪増)。

 全国6大都市の空室率は、東京23区2.5%(同0.1ポイント低下)、札幌市1.5%(同0.1ポイント低下)、仙台市6.4%(同変化なし)、名古屋市4.0%(同0.3ポイント低下)、大阪市2.7%(同0.1ポイント低下)、福岡市1.6%(同0.1ポイント低下)。

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賃料

賃貸借契約によって賃借人が支払う対価をいう。特約がない限り後払いである。また、地代・家賃については、事情変更による増減請求権が認められている。 なお、借主が実質的に負担するのは、賃料に保証金、預かり金等の運用益を加えた額(実質賃料)である。また、共益費など賃料以外の負担を求められることも多い。

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