不動産情報サービスのアットホーム(株)は27日、同社の全国不動産情報ネットワークにおける2017年5月期の首都圏居住用賃貸物件の市場動向を発表した。
同月の成約数は1万6,171件(前年同月比8.1%減)となり、15ヵ月連続の減少。地域別では、東京23区7,316件(同7.6%減)、東京都下1,380件(同3.0%減)、神奈川県4,056件(同8.3%減)、埼玉県1,654件(同20.5%減)、千葉県1,765件(同0.3%増)。
新築・中古別成約数を前年同月比で比較すると、新築のマンションは2.0%減で3ヵ月連続の減少、アパートは12.0%減で3ヵ月ぶりに減少。中古では、マンションが8.0%減で13ヵ月連続の減少、アパートは9.4%減と2ヵ月連続の減少となった。
面積帯別成約数は、70平方メートル以上の大型ファミリー向けマンションが、成約の過半数を占める東京23区が好調で10.0%増と20ヵ月ぶりに増加。また、アパートでは、30~50平方メートルのカップル向けが東京23区、東京都下、千葉県で増加しており、比較的堅調だった。
1戸当たりの平均成約賃料は、マンションが8万9,500円(同0.9%上昇)で3ヵ月ぶりにプラスに転じた。アパートは6万3,000円(同変動なし)。09年1~12月の各月を100とした賃料指数の首都圏平均は、マンションが89.5(前月比1.3ポイント上昇)で再びプラスに。一方、アパートは97.1(同1.5ポイント下落)と3ヵ月ぶりにマイナスとなった。
1平方メートル当たりの平均賃料は、マンションが2,604円(前年同月比0.3%上昇)、アパートは2,166円(同0.3%上昇)となった。賃料指数はマンションが92.5(前月比0.3ポイント上昇)と2ヵ月連続のプラス、アパートは92.2(同0.5ポイント低下)と再びマイナスとなった。