不動産ニュース / IT・情報サービス

2017/12/5

不動産の景気DI、3ヵ月ぶりに悪化

 (株)帝国データバンクは5日、2017年11月の「TDB景気動向調査」結果を発表した。調査対象は2万3,212社、有効回答数は1万105社。

 同月の景気動向指数(景気DI:0~100、50が判断の分かれ目)は50.0(前月比0.9ポイント上昇)と6ヵ月連続で改善、過去2番目に高い水準となった。輸出が拡大する中、製造業が2ヵ月連続で過去最高を更新。今後の国内景気は、輸出の好調継続などを受け、企業部門が主導する形で回復傾向が続く見込み。

 業界別では、「製造」が10ヵ月連続で改善し、過去最高を2ヵ月連続で更新。そのほか、「建設」や「卸売」など計7業界が改善。「不動産」など2業界が悪化した。

 「不動産」のDIは50.3(同0.6ポイント下降)と3ヵ月ぶりに悪化。「高額な物件や狭小な土地、リフォーム程度が良くない物件は成約までの期間が長くなっている」「顧客の望む価格帯と供給価格の乖離が目立っている」との声も挙がった。一方で、「投資目的や開発目的に案件の問い合わせが増えている」「金融機関の不動産向け融資が安定している」とのコメントが寄せられた。

 「建設」のDIは53.7(同1.0ポイント上昇)。「16年に比べ雪が降るのが遅く、現場効率が前年比で多いに改善されている」「五輪前の建設業界の波に乗って仕事の問い合わせが多数ある」といった声が挙がった。

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