不動産ニュース / 開発・分譲

2018/3/28

国分寺駅前の免震タワマンが竣工/住友不

「シティタワー国分寺ザ・ツイン」。
手前がイースト棟、奥がウエスト棟

 住友不動産(株)は、同社が特定建築者として参画した「国分寺駅北口地区第一種市街地再開発事業」が竣工、4月1日に開業すると発表した。

 同プロジェクトは、JR中央線・西武線「国分寺」駅北口の約2.1haが施行区域。交通広場や幹線街路・区画道路といった国分寺市が行なう基盤整備と、同社が建築するマンション「シティタワー国分寺ザ・ツイン」(総戸数583戸)を中心とした商業・公益施設等が入る「特定施設建築物(西街区・東街区ビル)」で構成される、延床面積約9万3,000平方メートルの大型複合再開発。総事業費は447億円。

 「シティタワー国分寺ザ・ツイン」は、敷地面積約8,504平方メートル、延床面積約9万3,119平方メートル。ウエスト棟とイースト棟の2棟構成。ウエスト棟の地下1階~地上4階は三越伊勢丹グループによる地域密着型新規商業施設「ミーツ国分寺」(店舗数:49店)が4月7日に開業。5階には公益フロア「cocobunjiプラザ」が開設する。また、イースト棟の地下1~地上3階はマルシェをイメージした外向き店舗の商業フロアに飲食・物販・サービス等が入居する予定。

 ウエスト棟は、鉄筋コンクリート造地上36階地下3階建て。総戸数は299戸。専有面積は約48~120平方メートル(1LDK~3LDK+S)。イースト棟は、鉄筋コンクリート造地上35階地下2階建て。総戸数は284戸。専有面積は約40~80平方メートル(1LDK~3LDK)。

 販売価格は、1LDKが5,000万円台中盤~後半。2LDKが6,000万円台中盤~7,000万円台前半。3LDKは8,000万円台(中心価格帯)。平均坪単価は400万円。2016年2月より販売を開始し、これまでに60%強が契約済み。先に販売開始となったイースト棟は8割が、ウエスト棟も高層階から契約が進んでいるという。 

 契約者の居住地は国分寺市内と隣接市からが約5割を占め、年齢層は60歳以上が33%、40歳代・50歳代が23%となった。購入目的は実需が8割で、セカンドが2割。他物件よりも資産価値を見込んだ投資ニーズがみられた。問い合わせは7,000件超で、来場は3,500組。

 27日会見した同社住宅分譲事業本部第二統括営業部長の岡本和也氏は「1965年に国分寺駅北口交通広場の都市計画決定を受けてから、社会状況の変化などが影響で完成が遅れていたが、地権者さまや国分寺市などの協力を得て、開業に至った。駅至近であることや市内最大級の免震タワーマンションであることなどが評価され、順調に販売が進んでいる。今後、国分寺市のランドマークとなることに期待している」などと話した。

ウエスト棟のエントランスホールは2層吹き抜け

この記事の用語

市街地再開発事業

都市計画で定められた市街地開発事業の一つで、市街地の合理的で高度な利用と都市機能の更新を目的として実施される事業をいう。既成市街地において、細分化されていた敷地の統合・共同化、共同建築物の建設、公共施設の整備などを行なうことにより、都市空間の高度な利用を実現する役割を担う。

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