不動産ニュース / イベント・セミナー

2018/4/27

管理士協が設立10周年でシンポジウム。約1,400人来場

シンポジウムには約1,400人が参加した

 (一社)賃貸不動産経営管理士協議会は27日、2007年7月の設立から10周年を迎えたことを機に、文京シビックホール大ホール(東京都文京区)にてシンポジウムを開催。約2,200人からの事前申し込みがあり、当日は約1,400人が参加した。

 冒頭、同協議会会長の末永照雄氏は「16年9月に、賃貸住宅管理業者登録制度の一部改正により、賃貸不動産経営管理士に重要な役割が付与された。昨年、過去最高となる約1万7,000人が資格試験を受験したことが、注目度の高さを表している。国家資格化の実現に向け尽力するとともに、資格制度の普及にも努めていく」と挨拶した。
 続いて、国土交通省土地・建設産業局長の田村 計氏が「居住ニーズが多様化する中、資格保有者の方々には専門家としての対応を期待している。昨今、サブリース等の問題が顕在化しているが、知識とノウハウを生かし、賃貸住宅管理の適正が進むことを期待する」などと話した。

 第1部は、LIFULL HOME'S 総研所長の島原万丈氏が「寛容社会 多文化共生のために<賃貸住宅>ができること」をテーマに基調講演を実施。多文化共生のために“住”ができることについて、「まずは外国人に対する入居差別をやめること、共生のルールを明文化し周知・共有することが大切」とし、住民同士の交流やまちに開いたコミュニティづくりに加え、寮、シェアハウス、下宿、ホームステイ、民泊など、多様な住まい方を提供していくことの重要性を強調した。

 第2部では、プリンシプル住まい総研所長の上野典行氏をコーディネーターに、(株)スマサポ代表取締役の小田慎三氏、(株)エスエストラスト代表取締役の杉本浩司氏、(株)ハウスメイトパートナーズ営業部課長の谷 尚子氏、(株)市萬代表取締役の西島 昭氏、(株)苗加不動産代表取締役の苗加充彦氏らが「豊かな賃貸ライフを実現する次世代の賃貸住宅管理業。~賃貸不動産経営管理士が担う役割と将来像~」をテーマにパネルディスカッションを実施。データベースの活用、DIY、ブランディングなど各社の空室対策、入居促進のノウハウを披露したほか、コミュニティ賃貸やテナント誘致でまちの活性化につなげた事例なども紹介した。

「国家資格化の実現に向け尽力するとともに、資格制度の普及にも努めていく」と挨拶した末永会長

この記事の用語

賃貸不動産経営管理士

賃貸住宅の管理に関する知識・技能・倫理観を有することを証する資格。(一社)賃貸不動産経営管理士協議会が実施する試験に合格し、登録することによって認定される。

続きはR.E.wordsへ

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2024年5月号
住宅確保要配慮者を支援しつつオーナーにも配慮するには?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2024/4/5

「月刊不動産流通2024年5月号」発売開始!

月刊不動産流通2024年5月号」の発売を開始しました。

さまざまな事情を抱える人々が、安定的な生活を送るために、不動産事業者ができることとはなんでしょうか?今回の特集「『賃貸仲介・管理業の未来』Part 7 住宅弱者を支える 」では、部屋探しのみならず、日々の暮らしの支援まで取り組む事業者を紹介します。