不動産ニュース / 開発・分譲

2018/7/31

草加に保育園、農園、カフェ付きリノベ団地

芝生広場や農園のあるリノベ賃貸住宅「ハラッパ団地・草加」

 (公財)日本賃貸住宅管理協会は31日、リノベーション賃貸住宅「ハラッパ団地・草加」(埼玉県草加市、賃貸可能戸数55戸)の報道関係者向け見学会を開催した。

 同住宅は、東武スカイツリーライン「新田」駅徒歩8分に位置。NTT東日本が所有する築40年の社宅を、(株)アミックスとテルウェル東日本(株)が大規模リノベーションを実施。ペット共生の賃貸住宅として再生した。

 1,800平方メートルの敷地内には、ドッグラン(約80平方メートル)や農園(約280平方メートル)を用意。女性だけの不動産会社である(株)エドボンドが管理を受託、施設内に設置した保育園の園児や周辺住民参加の収穫イベント、手づくりのピザ釜を使ってのピザパーティなどを定期的に開催していく。農園で採れた新鮮な野菜を使った料理や飲み物を提供するカフェも設置。保育園児の保護者が集えるコミュニティスペース等としても提供する。
 ペット飼育面での管理については、ペット共生賃貸住宅に特化した(株)アドバンスネットが担当。同住宅は、多頭飼い、大型犬との共生が可能で、入居審査時には飼い主との面談を行ない、ペット飼育に適正な知識があるかどうかも判断する。

 住戸は、専有面積52.26平方メートル、間取りは1LDK・2LDKの2タイプ。コストを抑えるため、耐震診断をクリアした建物の柱や骨組みはそのまま生かし、内装と設備を一新。壁はクロスを貼り替え、床はフローリングに。エアコン、照明、ガス給湯器などを新しく設置したほか、バス・トイレ・キッチンといった水回りを刷新した。
 6月から入居者募集を開始、これまでに約30組が内見し、約3割が成約している。家賃は7万~7万4,000円(管理費別途5,000円)。

 見学会で、(株)アミックス江戸川支店江戸川営業部部長の神林尚幸氏は「農園やカフェなどをうまく活用し、居住者同士の触れ合いがある団地としたい。草加市は待機児童が多いため、住戸8戸を0~5歳児のための保育園にコンバージョンした。敷地内の設備は周辺住民の方々にも利用していただき、まちのコミュニティ発信の場としての役割も目指したい」などと話した。

手づくりのピザ釜。農園で採れた野菜を使ってのピザパーティなどのイベントを定期的に開催していく

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