不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2018/11/12

増収増益、過去最高を更新/大和ハ19年3月期2Q

 大和ハウス工業(株)は12日、2019年3月期第2四半期決算(連結)説明会を開催した。

 当期(18年4月1日~9月30日)の売上高は1兆9,833億2,600万円(前年同期比9.6%増)、営業利益は1,895億8,600万円(同5.1%増)、経常利益は1,917億円4,100万円(同5.9%増)、当期純利益は1,314億8,100万円(同6.4%増)、いずれも過去最高を更新。売上高については9期連続の増収。営業利益、経常利益、当期純利益は10期連続の増益となった。

 当期は成長ドライバーの賃貸住宅・商業施設・事業施設事業の3セグメントに加え、開発物件売却が、売上高1,193億円(同463億円増)、売上総利益470億円(同80億円増)と、増益に寄与。

 戸建住宅事業については、売上高1,874億円(同2.6%減)、営業利益98億円(同16.7%減)。駆け込み需要はないものの、受注戸数3,404戸(同13戸増)、受注高1,292億円(同2.3%増)と順調に推移した。戸建住宅(請負住宅)の1棟単価は3,650万円(前年同期3,480万円)。最高水準モデルの「xevoΣ(ジーヴォシグマ)」が全体の43.6%(前年同期比9.2%増)を占め、比率を伸ばしたほか、賃貸併用、店舗併用の比率もアップしたことで平均単価を押し上げた。

 賃貸住宅事業は、売上高5,344億円(同3.8%増)、営業利益552億円(同5.9%減)。受注戸数(集合住宅)2万956戸(同941戸増)・受注高2,964億円(同16.5%増)。
   商業施設事業は、売上高3,400億円(同13.6%増)、営業利益692億円(同23.0%増)。受注高2,357億円(同17.0%増)。
 事業施設事業は、売上高5,006億円(同26.9%増)、営業利益560億円(同14.7%増)。受注高2,027億円(同9.6%増)。

 通期については、上期の業績を踏まえ上方修正。売上高4兆500億円(当初計画比増減1.3%増)、営業利益3,540億円(同変化なし)、経常利益3,520億円(同変化なし)、当期純利益2,400億円(同1.3%増)を見込む。

 なお、マンション事業は、(株)KYBおよびカヤバシステムマシナリー(株)による免震・制震用オイルダンパーに関する不適切な行為の影響で、引き渡し予定だった2物件の品質を確認のため外し、売上高は300億円減少の2,600億円と予想。賃貸住宅も、一部の商品に採用した高遮音床の製造者(株)エム・テック倒産の影響で、100億円減少の1兆600億円と予想している。

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プレハブ住宅

現場での施工の前に、あらかじめ工場で部材の加工、組立てを行ない、それを現場で組み立てる住宅。生産性の向上、質の均一性、精度の向上を目的とし、現場作業を軽減させることから工期も短縮できる。また、工場生産により価格が抑えられることなどの特徴がある。

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