不動産情報サービスのアットホーム(株)は19日、同社の不動産情報ネットワークにおける「全国主要都市の『賃貸マンション・アパート』募集家賃動向(2020年1月)」を発表した。これまでは、同社ネットワーク加盟不動産店からの報告をベースにした成約賃料を集計していたが、対象物件の抽出ルール・エリア等を見直し、「募集賃料(家賃)」(月の賃料+管理費・共益費等)に変更。対象エリアは、首都圏(1都3県)に主要都市(仙台市、名古屋市、大阪市、福岡市)を追加した。
1月の全国の平均募集家賃は、15年1月比で、東京23区、大阪市、福岡市が好調だった。特に、東京23区のマンションは、全面積帯で10%以上上昇している。一方、都下と仙台市は同年を超えられなかった。直近1年では、全国的に19年4~5月から上昇基調のエリアが多数。特にアパートでその傾向が顕著だった。
エリア別では、東京23区のマンションの平均家賃は、シングル向き(30平方メートル未満)が9万217円(前月比0.2%上昇)、カップル向き(30~50平方メートル)が13万850円(同0.2%上昇)と、前月比でほぼ横ばい。ファミリー向き(50~70平方メートル)が18万6,944円(同0.7%上昇)で上昇、大型ファミリー向き(70平方メートル以上)は32万4,388円(同1.0%下落)と下落した。前年同月比は全面積帯で上昇。
15年1月を100とする平均家賃指数は、カップル向きが9ヵ月連続、ファミリー向きは7ヵ月連続で前月を上回り、いずれも最高値となった。
アパートの平均家賃は、シングル向きが6万5,465円(同0.3%上昇)、カップル向きが9万7,766円(同0.5%上昇)、ファミリー向きが12万6,130円(同0.2%下落)。
大阪市のマンションの平均家賃は、前月・前年同月比ともに上昇。カップル向きの平均家賃指数は、8ヵ月連続で上昇し最高値に。福岡市のマンションの平均家賃は、全面積帯で前年同月比大幅上昇。カップル向きの平均家賃指数は、5ヵ月連続上昇し最高となった。
詳細は、同社ホームページを参照。