不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2021/2/16

不動産売買利益が3倍増/ハウスドゥ21年6月期2Q

 (株)ハウスドゥは16日、2021年6月期第2四半期決算(連結)のオンライン説明会を開き、代表取締役社長CEOの安藤正弘氏が業績や今後の展望について説明した。

 当期(20年7月1日~12月31日)は、売上高187億3,400万円(前年同期比29.1%増)、営業利益12億4,100万円(同135.3%増)、経常利益11億8,900万円(同157.6%増)、当期純利益7億8,400万円(同173.2%増)と大幅な増収増益となった。

 フランチャイズ事業では、集客や営業活動へのオンライン活用など、業務効率化と生産性が向上。新規加盟契約数は75件・累計674件、新規開店数は62店・累計575店となった。セグメント売上高は15億8,500万円(同12.0%増)、セグメント利益は10億8,100万円(同27.9%増)となった。

 ハウス・リースバック事業は順次対応エリアを拡大し、積極的なプロモーションを実施したことから問い合わせ件数が増加。期中に372件を取得し、311件をファンドや不動産買取会社に再販売した。期末の保有不動産は285件。セグメント売上高は59億6,800万円(同0.6%増)、セグメント利益は7億4,900万円(同10.4%増)となった。 

 当期、最も業績が伸長したのは不動産売買事業。コロナ禍による緊急事態宣言発令など、市場の動きがストップしていた20年上期に積極的な仕入れを行なったことから、当期の取引件数が348件(同112.2%増)と2倍以上に増加した。セグメント売上高は70億3,300万円(同114.3%増)、セグメント利益は5億2,500万円(同226.4%増)と、売上高・利益共にセグメントの通期計画の下限を上回った。

 このほか、金融事業では、不動産担保融資を78件実施し、残高が103億9,800万円(同5.9%増)。また、リバースモーゲージ保証を76件行ない、残高は39億4,900万円(同16.1%増)となった。セグメント売上高は5億5,800万円(同25.4%増)、セグメント利益5,500万円(同1億2,200万円増)となった。

 リフォーム事業は、コロナ禍による商談延期などが影響し、セグメント売上高13億9,900万円(同7.9%減)、セグメント利益9,200万円(同22.3%減)だった。

 通期業績については、コロナ禍による不確定要素があるため、レンジ形式で開示。売上高339億7,600万~375億3,200万円、営業利益27億1,300万~35億1,200万円、経常利益25億~33億円、当期純利益16億5,000万~21億7,800万円を見込む。

 また同日、2022年6月期を最終年度とする中期経営計画の目標数値の下方修正も公表。最終年度は売上高381億5,000万~414億円(当初計画は437億6,100万円)、営業利益30億5,400万~37億5,400万円(同47億6,600万円)、経常利益28億~35億円(同45億円)、当期純利益18億4,800万~23億1,000万円(同29億7,000万円)とした。コロナ禍による景気減速などの影響が要因。

 説明会で安藤氏は「不動産売買事業では、コロナ禍で他社が仕入れを躊躇した時期に、営業現場の来店状況を見て仕入れ強化を判断した。この2、3年の市場は良い状態で進むだろう。もう少しリスクを取って積極的に展開していきたい。長期保有不動産の取得も視野に入れたい」などと話した。

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