(株)東京カンテイは8日、2021年6月の主要都市圏別・新築木造一戸建て住宅平均価格動向を発表した。敷地面積100~300平方メートル未満、最寄り駅からの所要時間徒歩30分以内もしくはバス20分以内、木造で土地・建物ともに所有権の物件が対象。
首都圏の平均価格は3,765万円(前月比2.5%上昇)と、3ヵ月ぶりに上昇した。都県別では、東京都が4,559万円(同1.8%上昇)と反転上昇。神奈川県は3,986万円(同1.8%上昇)と3ヵ月ぶりの上昇、千葉県は3,305万円(同3.6%上昇)と2ヵ月連続の上昇となった。埼玉県は3,469万円(同5.7%上昇)と反転上昇。6月20日に東京都に出ていた緊急事態宣言が解除され、1都3県にまん延防止等重点措置が継続した状態だが、価格は上昇に転じた。価格上昇は周期的な変動によるもので、19年下期以降の長期下落からの回復と見ている。
近畿圏は3,208万円(同0.8%上昇)と反転上昇。府県別では、大阪府が3,620万円(6.4%上昇)、兵庫県が3,219万円(同2.6%上昇)と、いずれも反転上昇した。京都府は3,364万円(同3.9%下落)と、3ヵ月連続の下落となった。京都府以外は反転上昇し、大阪府で価格上昇が顕著に。
中部圏は3,097万円(同1.5%下落)と反転下落。愛知県は3,357万円(同0.0%)と横ばい、前年同月比では3.4%上昇と、上昇傾向を維持している。
福岡県は3,174万円(同0.3%下落)と、反転下落した。