不動産ニュース / 仲介・管理

2022/5/24

「大手町ビル」大規模リノベを完了/三菱地所

外装リノベーションは、面した通りの歴史的背景等を反映させて実施。写真は大手町仲通りに面した部分の従前(左)・リノベーション後(右)

 三菱地所(株)は24日、リノベーション工事を終えた「大手町ビル」(東京都千代田区)をマスコミに公開した。

 1958年竣工の同ビルのポテンシャルを最大限に活用。「100年ビル」として運営していくことを目指し、2018年のリノベーション実施の決定以来、工事を進めてきた。詳しい経緯等は過去のニュースを参照。

 同ビルは日比谷通り、丸の内仲通り、大名小路という大丸有エリアの象徴的な通りに面していることから、外装は歴史的背景やイメージ、通りとの親和性を配慮。東京駅に近い大名小路側はレンガ基調、皇居に近い日比谷通り側は石垣調のデザインを採用。大手町仲通りに面した部分は、通りが貫通するビル中央部分の壁材の一部をガラス素材とし、“通り抜け感”を演出した。

 これまで基本的に立ち入り禁止としていた4,000平方メートルの屋上スペースは、「大手町ビルスカイラボ」として、ワークスペース、農園スペース等で構成される開放空間に。同社が運営する「丸の内ポイントアプリ」利用者であれば、誰でも自由に利用できるスペースも用意している。また年に1回の御開帳の日以外は参拝できなかった「大手町観世音菩薩像(大手町観音)」も、今回のリノベーションを機に一般の来館者がスペースオープン時はいつでも参拝できるようにした。

 7階には、同ビル就業者が自由に使うことができるラウンジと大手町仲通りを一望できるテラスを設置。一部は大丸有エリアで同社運営ビル就業者にも開放する。

 建物が約50m✕約200mという小割貸し付けに適したフロア形状であることを生かし、建物の東側を“LABソーン”と位置付け。スタートアップ支援や大手企業・スタートアップとのイノベーション促進を目的に集積を進めているが、FinTech拠点ある「FINO LAB」のラウンジ等の共用スペースを拡大拡充したほか、19年には「Inspired.Lab」を開設(過去のニュースを参照)。スタートアップ支援のために、より使い勝手のスペースづくりにも力を入れた。

 同社運営事業部統括の川岸浩之氏は、「大手町ビル全体をリノベーションした。ビルの就業者、来館者が交流していく中で新しい価値を生み出していくこと、さらにはまち全体で使っていただけるビルとして運営していきたい」と述べた。

  屋上空間の「大手町ビルスカイラボ」は26日よりオープンする。

「大手町ビルスカイラボ」。4,000平方メートルの屋上空間にワークスペースや屋上農園スペース等を整備した
7階には就業者・大丸有エリアのワーカーが自由に使えるラウンジを用意

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