不動産ニュース / 開発・分譲

2022/7/13

御堂筋の玄関口に高規格オフィスビルを開発

「淀屋橋駅東地区都市再生事業」完成イメージ
オフィスにはVOID空間(吹き抜け)を設置。自然換気を促進し、感染症リスクの低減を図る

 中央日本土地建物(株)、京阪ホールディングス(株)は12日、「淀屋橋駅東地区都市再生事業」(大阪市中央区)の新築工事に着手したと発表した。

 同事業は、中央日本土地建物が所有する「日土地淀屋橋ビル」と、京阪ホールディングスが所有する「京阪御堂筋ビル」を共同で一体的に建て替え、エリア最高となる高さ約150mのランドマークビルを開発するもの。敷地面積約3,940平方メートル。開発ビルは、オフィス・商業等で構成する複合施設で、延床面積約7万2,850平方メートル、鉄骨造(一部鉄骨鉄筋コンクリート造・鉄筋コンクリート造)地上31階地下3階建て。

 オフィスフロア(4~8階、12~29階)は、総面積約3万9,000平方メートル、基準階床面積は約1,600平方メートル。アウトフレーム工法を採用し、レイアウトの自由度が高い無柱空間を実現。専有部内の窓枠には自然換気装置を設けるほか、エレベーターシャフト上部を活用したVOID空間(吹き抜け)内の重力換気により1時間で約2回自然換気を行なうなど、感染症リスクの低減を図る。高性能外皮による熱負荷の低減や、昼光センサーによる調光制御を通じて、建物全体の省エネ化も推進。これらの計画が評価され、2021年12月に国土交通省「サステナブル建築物等先導事業(省CO2先導型)」に採択されている。また、(株)みずほ銀行が拠点を設置する予定。

 中層階(10・11階)には、コワーキングスペースやカンファレンス等を含むビジネスラウンジを設置。最上階(30階)には、中之島や御堂筋の観光・文化発信拠点となる展望ホールやギャラリーを整備するなど、共用施設も充実させる。1階から地下2階には3層吹き抜けの立体多目的広場を整備し、商業施設を誘致。イベント開催等を通じて周辺エリアの活性化にも寄与していく。

 また、地下1階に接続する京阪電車・Osaka Metro「淀屋橋」駅の地下通路も一体的にリニューアルし、駅コンコースや周辺地区の歩行環境の改善も図っていく計画。

 竣工は25年5月、開業は同年夏頃の見込み。

中層階には、コワーキングやカンファレンスで構成するビジネスラウンジを設ける
地下1階に接続する「淀屋橋」駅の地下通路も一体的にリニューアル。歩行環境の改善を図る

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2024/3/7

「海外トピックス」を更新しました。

飲食店の食べ残しがSC内の工場で肥料に!【マレーシア】」配信しました。

マレーシアの、持続可能な未来に向けた取り組みを紹介。同国では、新しくビルを建設したり、土地開発をする際には環境に配慮した建築計画が求められます。一方で、既存のショッピングセンターの中でも、太陽光発電やリサイクルセンターを設置し食品ロスの削減や肥料の再生などに注力する取り組みが見られます。今回は、「ワンウタマショッピングセンター」の例を見ていきましょう。