不動産ニュース / 調査・統計データ

2022/8/3

東京主要5区オフィス、空室率上昇に一服感

 コリアーズ・インターナショナル・ジャパン(株)は3日、「東京オフィスマーケットレポート/東京主要5区・グレードAオフィス」(2022年第2四半期〈4~6月期〉)を公表した。千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区のグレードAオフィスビル(基準階面積300坪以上)の賃貸オフィス市況と、今後の見通しについて分析したもの。

 当期の空室率は5.0%(前期比0.1ポイント低下)と、上昇には一服感が見られたものの、横ばい傾向が続いている。需要は回復傾向にあるが、空室率を低下傾向に反転させるほどの力強さは見られず、オフィス面積の縮小傾向から今後も19年以前の水準より弱含みになるとしている。

 賃料は1坪当たり3万600円(同0.3%上昇)と、過去2年間下落傾向にあったものの、下げ止まりの傾向が見られた。

 新規供給については、22年は全体を通して過去5年間の比較すると少なく、年後半に竣工が集中する。23年は大規模な再開発プロ ジェクトの竣工が複数予定されていることから、過去5年で最も新 規供給が多かった20年に匹敵する新規供給量と予想する。

 テナントの入居した空室面積の合計を算出し、需要面積の増加分を推計する指数ネットアブソープション(吸収需要)は、一部の大型の空室の解消が進んだことで、1万5,000坪とプラス圏に回復。長期的にみても回復すると予測しているが、全体的なオフィス面積の縮小傾向から19年以前の水準よりは弱含むとしている。

記事のキーワード 一覧

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2024年5月号
住宅確保要配慮者を支援しつつオーナーにも配慮するには?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2024/4/5

「月刊不動産流通2024年5月号」発売開始!

月刊不動産流通2024年5月号」の発売を開始しました。

さまざまな事情を抱える人々が、安定的な生活を送るために、不動産事業者ができることとはなんでしょうか?今回の特集「『賃貸仲介・管理業の未来』Part 7 住宅弱者を支える 」では、部屋探しのみならず、日々の暮らしの支援まで取り組む事業者を紹介します。