不動産ニュース / 調査・統計データ

2023/5/12

50坪以下貸店舗賃料、東京は下落も大阪は過去最高

 アットホーム(株)は12日、2022年度下期(22年10月~23年3月)の50坪以下の貸店舗の募集動向を発表した。

 調査対象は、同社不動産情報ネットワークに登録・公開された、東京(銀座、新橋・虎ノ門、六本木、渋谷、原宿・表参道、恵比寿・目黒・中目黒、新宿、池袋、上野・浅草)、名古屋(「名古屋」駅周辺、栄)、大阪(大阪・梅田、なんば・心斎橋)に所在する5~50坪の「貸店舗」「貸店舗・事務所」で、駅徒歩10分以内の物件。募集賃料は、共益費等込みの坪単価(税抜き)の中央値。「飲食店可」と「飲食店不可」、「1階」と「1階以外(地下階および2階以上)」に分類し集計している。

 東京9エリアの募集賃料は、条件別では、飲食店可物件が2万5,635円(前期(22年4~9月)比3.2%下落)、飲食店不可物件が1万6,677円(同4.2%下落)。フロア別では、1階物件が2万6,635円(同4.2%下落)、1階以外物件が1万8,934円(同3.9%下落)。
 募集物件割合は、飲食店可物件が37.6%と、18年上期以降初めて4割を切った。募集物件指数は126.6となり、前期比6.3%減少。
 コロナ禍で停滞していた高賃料の物件が、行動制限の緩和に伴い成約し始めたため、全体の募集賃料が下落したとみられる。

 「名古屋」駅周辺は、条件別では飲食店可物件が1万7,218円(同10.3%上昇)、飲食店不可物件が1万1,998円(同0.7%上昇)。フロア別では1階物件が1万4,380円(同2.5%上昇)、1階以外物件が1万2,837円(同変動なし)。募集物件数指数は230.7(同8.9%減)。

 大阪・梅田は、飲食店可物件が1万8,762円(同10.5%上昇)、飲食店不可物件が1万1,736円(同24.5%上昇)。1階物件は2万935円(同17.6%上昇)、1階以外物件は1万3,754円(同23.8%上昇)。条件別・フロア別の全タイプで、前期比、前年同期比ともに2ケタ台の上昇となり、18年上期以降最高値を更新した。募集物件数指数は64.0(同36.0%減)と大幅に下落している。

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