(公財)東日本不動産流通機構は11日、2023年8月の首都圏不動産流通市場動向を発表した。
同月の首都圏中古(既存)マンション成約件数は2,367件(前年同月比0.9%増)とわずかながら3ヵ月連続の増加となった。都県別では、東京都が1,313件(同7.0%増)、埼玉県247件(同5.0%減)、千葉県260件(同12.2%減)、神奈川県547件(同2.8%減)。東京都が増加したものの、その他3県はいずれも減少。埼玉県は20ヵ月連続で前年同月を下回った。
1平方メートル当たりの成約単価は74万800円(同10.1%上昇)と大幅に上昇し、40ヵ月連続での前年同月よりも上昇した。1件当たりの成約価格は4,704万円(同9.9%上昇)と、こちらは39ヵ月連続の上昇。専有面積は63.50平方メートル(同0.2%縮小)でほぼ横ばいでの推移となった。
新規登録件数は1万4,701件(同14.9%)と8ヵ月連続の2ケタ増。在庫件数も4万5,961件(同19.9%増)と、19ヵ月連続で前年同月を上回った。前月比では0.6%減少しており、今年3月以降は4万5,000~4万6,000件前後での推移となっている。
既存戸建ての成約件数は837件(同4.6%減)となり、20ヵ月連続で前年同月を下回った。成約価格は3,725万円(同1.4%下落)だった。