不動産情報サービスのアットホーム(株)は18日、「価格・家賃が上昇した『相鉄線』の駅ランキング」を公表した。
不動産情報サイト「アットホーム」で、相鉄線(本線・いずみ野線、新横浜線)の各駅を最寄り駅として登録・公開された物件について、新横浜線開業前の2022年1~3月と、開業から1年が経った24年1~3月とで、登録価格・募集家賃を比較した。
新築戸建ての価格上昇率トップは、いずみ野線「弥生台」駅で、19.5%(772万円)、平均価格4,734万円。2位は相鉄本線「西横浜」駅で、15.7%(720万円)、同5,312万円、3位は相鉄本線「大和」駅で、15.5%(605万円)、同4,518万円。23年開業の新横浜線「羽沢横浜国大」駅が5位に入り、11.3%(517万円)、同5,072万円だった。なお、相鉄本線の平均上昇率は8.7%、いずみ野線は4.6%、新横浜線は12.8%。
既存マンション(50~100平方メートル)の1戸当たり価格上昇率は、相鉄本線「平沼橋」駅が1位。上昇率は39.5%(1,580万円)、平均価格5,579万円。2位は相鉄本線「相模大塚」駅の26.9%(580万円)、同2,739万円。3位はいずみ野線「南万騎が原」駅の24.7%(616万円)、同3,107万円。相鉄本線の平均上昇率は8.0%、いずみ野線2.9%、新横浜線8.0%。
シングル向き賃貸マンション(30平方メートル以下)の家賃上昇率は、相鉄本線「三ツ境」駅25.5%(1万2,182円)、平均家賃5万9,937円、相鉄本線「さがみ野」駅18.7%(9,747円)、同6万1,763円、いずみ野線「弥生台」駅18.3%(1万520円)、同6万8,111円の順。平均上昇率は相鉄本線2.8%、いずみ野線21.2%。新横浜線は5.4%下落した。
ファミリー向き賃貸マンション(50~70平方メートル)は、いずみ野線「いずみ野」駅53.2%(4万180円)、平均家賃11万5,694円、新横浜線「羽沢横浜国大」駅50.9%(5万5,156円)、同16万4,516円、「海老名」駅30.9%(3万299円)、同12万8,354円の順。平均上昇率は、相鉄本線8.6%、いずみ野線27.2%、新横浜線59.9%。
分析を行なったアットホームラボ(株)執行役員データマーケティング部部長の磐前淳子氏は、「開業から1年が経過し新横浜線が定着したことで交通の利便性が向上した影響が価格や家賃の上昇率にも表れた。相鉄沿線では、7月にいずみ野線『ゆめが丘』駅に大規模商業施設が開業するほか、住宅地の開発予定も多く、ファミリー層を中心としたさらなる人口流入が期待される」などとコメントした。