ケネディクス(株)は9日、野村證券(株)、(株)SMBC信託銀行、(株)BOOSTRYと共同で、賃貸戸建てを投資対象とした不動産セキュリティトークン(ST)を公募、発行を完了したと発表した。
ケネディクスは2021年8月に不動産STを発行して資金調達を行なう不動産セキュリティ・トークン・オファリング(STO)を国内で初めて実施。一方同年から、戸建賃貸住宅「Kolet」(コレット)の投資家向け販売も進めてきた。今回この2つの事業を融合。不動産STO第12弾として、コレットシリーズを投資対象とする不動産STを公募した。
STに組み込んだのは、首都圏1都3県に所在する賃貸戸建住宅484戸(462物件)。この信託受益権を信託財産として、受益証券発行信託を組成。その証券情報をブロックチェーンを基盤とする不動産STで管理する。不動産受益権価格は約207億円。発行総額は約92億円。運用期間は5年1ヵ月。
今回の不動産ST公募で、同社のグループ会社が運用する不動産STの資産規模は約1,400億円となる。