不動産ニュース / 開発・分譲

2024/7/11

関電不、「南麻布」で初のタワーマンションを開発

「シエリアタワー南麻布」の完成予想図

 関電不動産開発(株)は10日、新築分譲マンション「シエリアタワー南麻布」(東京都港区、総戸数121戸)の開発計画を発表した。同社の分譲マンションブランド「シエリア」で初となる首都圏のタワーマンションとして計画している。

 東京メトロ他「白金高輪」駅徒歩9分に立地し、敷地面積は2,467.70平方メートル。建物は鉄筋コンクリート造地上27階建てで制振構造を採用する。延床面積は1万5,642.24平方メートル。間取りは1LDK~3LDKで、専有面積は42.94~174.19平方メートル。

 建設地は40m以下の絶対高さ制限が定められている高度地区ではあるものの、歩道上空地や敷地内通路、広場状空地といった一般が利用できる空間の整備や地域防災倉庫の設置などが地域の生活環境向上に資すると評価され、港区長の許可によって高さ制限が94.7mまで緩和された。そのため、同物件は「南麻布アドレスで初のタワーマンション」となる。

 サステナビリティを重視した仕掛けを数多く採用し、「実質CO2ゼロ」のタワーマンションとする。再生可能エネルギー由来の非化石証書の持つ環境価値を付与した実質CO2フリーのゼロカーボン電気を関電グループの会社が調達し、高圧一括受電方式で提供することで、マンション全体のCO2排出量実質ゼロを実現。また、オール電化にすることで、生活時点でのCO2も排出しない仕掛けとしており、ゼロカーボン電気・オール電化のタワーマンションは首都圏で初めて。ZEH-M Orientedの認証も取得している。

 非常用発電機の設置や制振構造の採用、地域住民向けの防災倉庫などレジリエンス性能の向上や、生物多様性の保全などにも配慮した。

 このほか、コンシェルジュサービスや入居者専用のアッパーラウンジなど共用部や共用サービスも充実させる。また、各住戸についてはシエリアシリーズで初めてスケルトン・インフィルを採用しており、家族構成やライフスタイル変化に合わせた間取り変更を容易にしている。

 12月に販売開始予定で、販売戸数・価格は未定。竣工・引き渡しは2026年9月を予定している。

この記事の用語

カーボンニュートラル

人間活動において、二酸化炭素の排出と吸収が相殺されてゼロであることをいう。例えば、植物のからだは空気中の二酸化炭素が固定化されたものだから、その燃焼(バイオマス燃料の利用)によって二酸化炭素が排出されてもカーボンニュートラルである。

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