不動産ニュース / 調査・統計データ

2026/5/29

23区オフィスビル、吸収量は過去3番目の高水準

 森ビル(株)は29日、「東京23区の大規模オフィスビル市場動向調査2026」の結果を発表した。1986年以降に竣工した、事務所延床面積1万平方メートル以上のオフィスビルが対象。一般に公開されている情報を基に、2026年5月上旬までに実施した現地調査、聞き取り調査で供給量を算出した。

 東京23区の大規模オフィスビルの供給量は、26~30年の5年間で412万平方メートルとなる予定。26年99万平方メートル、27年44万平方メートル、28年67万平方メートル、29年117万平方メートル、30年84万平方メートルとの予想で、26~30年の平均は1年当たり82万平方メートル。1986~2025年の過去平均(102万平方メートル)を下回り、オフィス市場への影響は限定的になると想定した。都心5区の今後5年間の供給量は年75万平方メートルで、過去10年平均(85万平方メートル)を下回る。

 25年の1物件当たりの平均供給量を5年平均で見ると、21~25年は5.6万平方メートル。16~20年の5.2万平方メートルを上回り、1986~90年の2.7万平方メートルの2倍となった。事務所床面積10万平方メートル以上・10万平方メートル以下を分類して集計した結果でも、「以上」の割合が25年72%、28年94%、29年84%と推移する見込みで、オフィスビルの大規模化が進んでいるとした。

 26~30年の5年間の主要ビジネスエリア別供給面積とそのシェアは、「日本橋・八重洲・京橋エリア」(105万平方メートル・25%)がトップ。次いで、「丸の内・大手町・有楽町エリア」(84万平方メートル・21%)、「田町・浜松町エリア」(41万平方メートル・10%)の順。なお、今後5年(26~30年)は都心5区の供給割合が91%、主要ビジネスエリアの割合が73%と、引き続き都心エリアへの供給が継続する見込み。

 25年末の空室率は2.3%(前年比1.4ポイント低下)と3年連続の低下。主要ビジネスエリアは1.5%(同1.8ポイント低下)と大幅に低下している。吸収量(前年末の空室面積+新規供給面積-当年末の空室面積)は、25年の供給量を大きく上回る164万平方メートルに達し、過去3番目の高水準。25年の供給物件(117万平方メートル)の9割超の109万平方メートルはそのエリアで吸収され、主要ビジネスエリアでは25年供給物件(86万平方メートル)のほぼすべてが吸収されている。

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