不動産ニュース / 調査・統計データ

2020/3/31

「マンション管理費」市場規模は拡大傾向

 (株)矢野経済研究所は30日、マンション管理市場に関する調査結果のうち、「マンション管理費」「共用部修繕工事」それぞれの市場規模推移と予測を発表した。2019年12月~20年2月の期間、マンション管理会社等を対象に調査した。

 18年のマンション管理費市場規模(管理費ベース)は、7,459億円(前年比2.9%増)と推計。新築分譲マンション竣工戸数は微減傾向で推移しているが、価格の上昇に連動する形で管理費が上昇していることから、比較的堅調な伸びとなった。25年には8,866億円になると予測。マンションの管理員や清掃員の人件費は、人手不足を背景に上昇基調にあることから、今後も人件費の上昇・高止まりは継続。それに伴い、管理会社も管理委託費の値上げ要請を進めることから、管理委託費は緩やかな上昇傾向で推移するとした。

 18年のマンション共用部修繕工事市場規模(工事金額ベース)は、6,693億円(同7.8%増)と推計。修繕工事適齢期を迎えるマンションストック数の増加、工事単価の高騰が継続しているのが要因。25年には7,058億円にまで拡大すると予測した。共用部修繕工事業務については、経年劣化に伴う小規模な修繕工事の増加や大規模修繕工事適齢期を迎えるマンションストック数の増加により、共用部修繕工事市場の拡大が見込まれるとした。

記事のキーワード 一覧

この記事の用語

大規模修繕

分譲マンションの性能を維持し老朽化を防止するために、計画的に行なわれる修繕であって、多額の費用を要する修繕のことである(これに対して多額の費用を要しない計画的な修繕は「小規模修繕」という)。 具体的...

続きはR.E.wordsへ

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2024年5月号
住宅確保要配慮者を支援しつつオーナーにも配慮するには?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2024/4/5

「月刊不動産流通2024年5月号」発売開始!

月刊不動産流通2024年5月号」の発売を開始しました。

さまざまな事情を抱える人々が、安定的な生活を送るために、不動産事業者ができることとはなんでしょうか?今回の特集「『賃貸仲介・管理業の未来』Part 7 住宅弱者を支える 」では、部屋探しのみならず、日々の暮らしの支援まで取り組む事業者を紹介します。