不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2020/5/14

完工利益率低下で減益/長谷工20年3月期

 (株)長谷工コーポレーションは14日、2020年3月期決算(連結)を発表した。

 当期(19年4月1日~20年3月31日)の売上高は8,460億2,900万円(前期比5.0%減)、営業利益は859億2,500万円(同12.7%減)、経常利益は852億2,300万円(同15.1%減)、当期純利益は598億5,100万円(同31.5%減)。

 売上高の減少は、完成工事高5,228億円(同3.5%減)、不動産売上高2,085億円(同11.5%)の減少によるもの。営業利益も、完成工事総利益率が17.6%(同1.0ポイント減)にとどまったことで減益。また、前期の事業譲渡による特別利益計上の反動で、最終利益は大幅減となった。

 主力の建設関連事業は、分譲マンション新築工事受注が首都圏で67件、近畿・東海圏で32件、計99件を受注。108件が竣工し、売上高は6,359億円(同8.1%増)。完成工事総利益率の低下で、営業利益は730億円(同4.4%減)となった。

 サービス関連事業では、消費税率引き上げによる受注前倒しの反動と修繕周期の長期化で大規模修繕工事・リフォームが減収減益。分譲マンションは8物件を引き渡した。賃貸ストックの順調な増加、分譲マンション管理戸数の増加、リノベーション事業の販売戸数増加なども寄与し、売上高2,561億円(同12.3%増)、営業利益213億円(同37.3%増)と伸長した。

 次期は、売上高8,000億円、営業利益725億円、経常利益700億円、当期純利益490億円の減収減益を見込む。完成工事高4,800億円、完成工事利益率16.7%と予想。新型コロナにより、大規模修繕の受注減、新築マンション受託販売戸数の減少などの影響を受けるとした。

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