不動産ニュース / 開発・分譲

2020/7/10

地上・地下に広場を設けた虎ノ門駅直結のビル、竣工

「東京虎ノ門グローバルスクエア」外観

 虎ノ門駅前地区市街地再開発組合、および地権者・参加組合員である野村不動産(株)ほか5社で計画を進めてきた再開発事業「東京虎ノ門グローバルスクエア」(東京都港区)が竣工、10日にマスコミに公開した。

 東京メトロ銀座線「虎ノ門」駅直結、東京メトロ日比谷線・丸ノ内線・千代田線「霞ケ関」駅徒歩4分、都営三田線「内幸町」駅徒歩6分。東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ」駅にも地下通路で直結する。敷地面積2,782.44平方メートル、鉄骨造・一部鉄筋コンクリート造地上24階地下3階建て。

 「虎ノ門」駅の既存プラットホームに連続する形で、地区内へのプラットホーム拡幅を実現。民地を地下鉄ホームとして拡幅したのは日本初の取り組みだという。さらに地上・地下に計約1,400平方メートルの駅前広場を整備し、歩行者動線の機能を拡充した。地下歩行者通路を経由して、「虎ノ門ヒルズ」駅やエアポートリムジン・BRTが発着するバスターミナルへの直接アクセスも可能。

 5~23階はオフィスフロアで、基準階面積約1,350平方メートル、天井高3.0m。4分割使用も可能なフロア設計としている。4階は、「虎ノ門」駅改札前のエレベーターから直接入館できる約200平方メートルのコンファレンスを開設。入口には専用ラウンジを設け、展示や交流のスペースとして活用できるようにしている。

 防災機能強化の取り組みとして、災害時には1階エントランスホールと地下駅前広場を帰宅困難者一時滞在施設とし、420人を受け入れる。3階の防災備蓄倉庫には、3日分の食料や水、毛布などを備蓄している。

 同市街地再開発組合理事長の森村裕介氏は、「このプロジェクトにより、プラットフォーム拡幅による駅の混雑緩和・安全性向上、そして駅利用者のスムーズな流れを実現できた。今後とも虎ノ門エリアの発展に貢献していきたい」とコメントした。

 なおオフィスは、坪単価4万円強でリーシング活動を展開、おおむね好調な契約状況。野村不動産持ち分フロアの契約状況は、現在97%だという。

オフィスは基準階面積約1,350平方メートル、天井高3.0m
地上駅前広場に加え、地下価駅前広場も整備

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