国土交通省はこのほど、民間企業等を対象に、マンションを長寿命化する改修や建て替えのモデル的な取り組みを支援する「マンションストック長寿命化等モデル事業」の提案募集を開始。計画支援型と工事支援型の2つで募集する。
区分所有者が10人以上であり、耐用年数の2分の1が経過しているマンションが対象。
計画支援型の補助対象は長寿命化等に向けた事業を実現するための必要な調査・検討経費。応募要件は、原則として当該事業完了後、速やかに長寿命化等の事業実施の提案を行なうこと。補助率定額は500万円/件、事業実施期間は最大3年間。
工事支援型の補助対象は調査設計計画費、長寿命化に資する工事のうち先進性を有するものに要する工事。対象マンションの要件は、「25年以上の長期修繕計画に基づく修繕積立金額を設定していること」「修繕積立金額が長期修繕計画額と概ね一致しているもしくは計画より余裕があること」。提案内容の要件は「提案ライフサイクルコストの低減につながる長寿命化改修であること」「新たな技術の導入や工期短縮に資する工法の工夫があること」など。なお、長寿命化改修工事を行なうことが、経済的に不合理なケースや区分所有者の合意形成の状況等によっては建て替えで再生を図ることが合理的であるケースとして有識者委員会で認められた場合には、一定の要件を満たす建替工事についても支援対象となる。補助率は工事費の3分の1。
募集締切は1回目が6月18日、2回目が8月31日。採択プロジェクトは、評価委員会における審査の上、予算の執行状況等を踏まえて選定する。