不動産ニュース / 調査・統計データ

2021/10/19

近畿圏既存マンション、成約件数は5四半期ぶり減少

 (公社)近畿圏不動産流通機構は18日、2021年7~9月期における近畿圏2府4県の不動産流通市場の動向を発表した。

 既存(中古)マンション成約件数は3,847件(前年同期比13.2%減)と、5四半期ぶりに減少。17年同期の水準まで後退した。新規登録件数は1万4,563件(同9.5%減)で、5四半期連続の減少。成約価格は2,479万円(同4.7%上昇)と、5四半期連続で上昇。新規登録価格は2,540万円(同2.9%上昇)と、15四半期連続で前年同期を上回った。
 成約・新規登録件数ともに減少が目立つ一方、成約・新規登録価格の上昇傾向に変化はなく、高額物件を中心に取引が行なわれている。

 既存戸建住宅は、成約件数2,975件(同8.7%減)と減少。新規登録件数は1万1,486件(同10.8%減)の2ケタ減となり、6四半期連続の減少となった。成約価格は1,991万円(同7.1%上昇)と、4四半期連続で上昇。新規登録価格は2,620万円(同3.3%上昇)と、23四半期連続で上昇した。

 同機構では、「コロナ禍以降、住戸規模や通勤利便性の確保を目的とし、相対的に高額物件に対する需用は堅調に推移してきたが、今期に見られた取引の減少が一過性にとどまるのか、市況の変調につながるのか、今後の動向を注視する必要がある」としている。

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