不動産ニュース / イベント・セミナー

2022/2/24

管理協、次世代のマンション管理考えるフォーラム

「変わるマンションと、暮らす・生きる・考える」をテーマにセッションを実施
グランプリを受賞したつつじが丘ハイム管理組合の久保田 潤一郎氏に、リモートで表彰状が授与された

 (一社)マンション管理業協会は22日、「マンション イノベーション フォーラム2021」を、座・高円寺2(東京都杉並区)で開催した。マンション管理におけるさまざまな取り組みについて、情報・知識の共有を図るとともに、次世代のマンション管理について考え、課題解決やイノベーションにつなげる活動の一環で行なっているもの。

 元アップル米国本社副社長の(株)リアルディア代表取締役社長・前刀禎明氏が、「コロナ禍をチャンスにする『学び続ける知性』」をテーマに特別講演を行なったほか、「変わるマンションと、暮らす・生きる・考える」と題したスペシャルセッションを実施した。

 セッションの冒頭挨拶した同協会理事長の岡本 潮氏は「22年はマンション管理のエポック元年。マンション管理組合と管理会社が共創してイノベーションに取り組む、新たな時代が始まる」と提言。今年4月から動き出す、国の「マンション管理計画認定制度」と同協会の「マンション管理適正評価制度」は、管理の“見える化”を飛躍的に進めるとし、「日々の管理状況はもとより、管理が生み出す“価値”のレベルを見える化するエポックメイキングな両制度を推進し、マンションの管理は市場価値を生んでいることを訴えていく」と述べた。
 同協会副理事長で、大和ライフネクスト(株)代表取締役社長の石﨑順子氏は、「管理会社の役割は、マンションのハード・ソフトのバリューアップをいかにサポートしていくかに尽きる。われわれの持つ専門性や知見を生かし、管理組合と共にマンションでの快適な生活と管理組合の健全な運営のマネジメントに努めたい」と話した。

 同日には「マンション・バリューアップ・アワード(MVA)2021」の公開最終審査、および表彰式も実施。今回は、全国の管理会社社員や管理組合より424件の応募があった。「マンションライフ・シニアライフ部門」161事例、「工事・メンテナンス部門」106事例、「管理組合運営部門」96事例、「防災部門」61事例から部門賞を1事例ずつ選出。防災部門から、つつじが丘ハイム管理組合(東京都調布市)の「コミュニティの再構築とマンション自主防災力の強化」がグランプリを受賞した。審査委員長で横浜市立大学国際教養学部教授の齊藤広子氏は、「部門賞に選出された事例はいずれも、マンション生活に対する“ビジョン”が明確で、かつ実現できる体制やプランがしっかりしている。従来の管理の枠を超えた“チェンジ”に“チャレンジ”する姿勢が評価された」と講評した。

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