東京都不動産のれん会は25日、帝国ホテル(東京都千代田区)で、64周年総会・懇親会を開催した。
懇親会の冒頭、同会代表の品田守敏氏が挨拶。「ここ10年、会員在籍数は過去最高を更新し続けており、大手不動産会社、中堅・上場会社、地域を代表する足腰の強い優良会社など、大中小の会社がうまくかみ合っている」と語った。さらにこれまでの活動を振り返り、「昭和35年に当会を創設した諸先輩方は、戦後の動乱期、不動産業界が無法状態に陥り混乱を極めていた時代に、宅地建物取引業法の制定や業界大手団体の設立において、主要な役割を果たされた。戦後の不動産業界の礎を築き上げた先輩方の功績、そして現在の会員の皆さまの質の高さは当会が最も誇れること。この流れを加速させながら、基盤をさらに強くし、80周年、100周年を目指していく」と抱負を述べた。
来賓として挨拶した斉藤鉄夫国土交通大臣は、「1960年の設立以来、不動産業界のリーダーとして牽引し、長きにわたり一致団結して業界全体の発展のために取り組んでこられた。その成果が、今日の不動産業界の発展とわが国の経済成長に結実したものと考える」と話し、「カーボンニュートラルの実現、空き家の利活用などを推進していくためには、皆さまの知見が必要。暮らしや生業の場を提供する産業として重要な役割を担ってきた皆さまへの期待はますます高まっている」と激励した。
懇親会には、同会役員のほか、内閣官房長官の松野博一氏や、衆議院議員・元防衛大臣の小野寺 五典氏といった国会議員、現職・OBも含めた国土交通省幹部、業界団体のトップなど、多くの来賓が訪れ盛会となった。