不動産ニュース / 開発・分譲

2023/10/2

「虎ノ門ヒルズ」が全体竣工/森ビル

「虎ノ門ヒルズ」全景。左から「虎ノ門ヒルズ(以下略) ビジネスタワー」、「森タワー」、「レジデンシャルタワー」、今回竣工した「ステーションタワー」
「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」最上階のルーフトップガーデン。インフィニティプールを備え、企業やクリエイターのイベント等に対応する

 森ビル(株)は2日、10月6日に開業する「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」(東京都港区)を報道陣に公開した。同施設の竣工により、2014年より開発を進めてきた「虎ノ門ヒルズ」が全体竣工を迎える。

 「虎ノ門ヒルズ」は、区域面積約7.5haに及ぶ港区・虎ノ門での再開発エリアの総称。14年竣工の「虎ノ門ヒルズ 森タワー」を皮切りに、20年に「虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー」、22年に「虎ノ門ヒルズ レジデンシャルタワー」が竣工。併せて、立体道路制度を活用した環状2号線の開通や、(独)都市再生機構(UR都市機構)および東京地下鉄(株)(東京メトロ)による東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ」駅の新設など、交通インフラの整備も一体的に行なってきた。

 同エリア最後の開発となる「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」は、「虎ノ門ヒルズ」駅直結。敷地面積約1万3,940平方メートル、延床面積約25万3,540平方メートル、地上49階地下4階建て。商業施設、ホテル、オフィス、情報発信拠点等で構成する。

 地下2階~地上7階の低層部には、約70店舗・延床面積約1万1,200平方メートルの商業空間を整備。地下2階の駅前広場「ステーションアトリウム」に直結する「T-MARKET」では、約3,000平方メートルの大空間に、カフェ、ダイニング、ブリュワリー、バーラウンジなど全27店舗が集積。エリア中央には共通席を設けることで、店舗を横断した食体験を提供する。

 1階、11~14階には、ハイアットのインディペンデント・コレクションブランドの一つ「アンバウンド コレクション by Hyatt」の東京初進出「ホテル虎ノ門ヒルズ」(客室数205室)がオープン。グローバルプレイヤーの滞在に適した仕様を意識し、施設内には、早朝到着したゲストのためのシャワーブースやリラクゼーションルーム等も備える。開業は23年12月6日の予定。

 オフィス(9・10階、15~44階)は、総賃貸面積約10万7,000平方メートル、基準階面積約3,400平方メートル。専有部内の計8ヵ所に、上下階をつなぐ階段を設けた吹き抜け空間を整備。レセプションやカフェテリア、リフレッシュルーム等さまざまな用途に対応可能で、ワーカー同士のコラボレーションを促進していく。

 最上部(45~49階、一部8階)には、「虎ノ門ヒルズ」の中核をなす機能として、情報発信拠点「TOKYO NODE(東京ノード)」を開設。3D映像の収録・編集・配信が可能なボリュメトリックビデオスタジオを備えたラボ、展覧会・イベント等に対応する3つのギャラリースペース、約460平方メートル・338席の大規模ホール、インフィニティプールと2つのレストランを備えたルーフトップガーデン等で構成。ビジネス、アート、エンターテインメント、テクノロジー、ファッションなど、領域・ジャンルを超えたさまざまな共創を生み出していく。

 同施設の竣工により、「虎ノ門ヒルズ」全体では、延床面積79万2,000平方メートル、オフィス総賃貸面積30万5,000平方メートル、就業者数約3万人、住戸数730戸、ホテル客室数370室、商業店舗数170店舗となる。

地下2階には、駅前広場と一体となった商業空間「T-MARKET」を整備。店舗同士のコラボイベント等も開催していく
「ホテル虎ノ門ヒルズ」デラックスツイン(32平方メートル)
オフィスフロアの一部は2層構造とし、上下階を結ぶ階段(写真奥)を設置している

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