(一社)マンション管理業協会は2日、2022年4月に運用を開始した「マンション管理適正評価制度」の登録件数が、24年7月末時点で5,082件と、5,000件に到達したと発表した。
同制度では、分譲マンションの管理状況(管理体制、建築・設備、管理組合収支、耐震診断関係、生活関連)について、専門家が30項目を評価。星で6段階表示することで、マンションの管理状況を可視化する。
評価別登録数を見ると、「★5」が1,361件、「★4」が2,161件、「★3」が1,228件、「★2」が331件、「★1」が1件。国の管理計画認定制度を取得している物件はすべて「★4」以上で、660件だった。
都道府県別の登録数は、東京都が1,524件でトップ。続いて、神奈川県(685件)、大阪府(475件)、埼玉県(327件)となった。規模別では、49戸以下が52%、50~99戸が31%と、100戸未満の物件が8割を超えた。最大戸数は1,433戸、最小戸数は5戸。
竣工年別では、「1991~2000年」が29%で最多に。「01~10年」が27%、「11~20年」が19%と続いた。築年数が最も古いものは、築57年(1967年竣工)だった。
総戸数が多ければ多いほど、「★5」の占める割合が高くなり、400戸以上の物件では78.8%だった。また、竣工年が新しいほど「★5」が多くなり、21年以降竣工の物件で48.0%となった。