不動産ニュース / 開発・分譲

2024/9/30

三菱地所、「新大手町ビル」をリニューアル

増床により新設した個室

 三菱地所(株)は27日、大型複合ビル「新大手町ビル」(東京都千代田区)3階をリニューアルしたと発表。同日、報道陣に公開した。

 東京メトロ東西線「大手町」駅直結。敷地面積8,530.25平方メートル。建物は、鉄骨鉄筋コンクリート造地上10階地下3階建て、延床面積8万8,785.00平方メートル。1958年竣工。

 2001年に全館リニューアル工事を実施。18年にはフレキシブルオフィス「xLINK(クロスリンク)大手町」(延床面積約1,436平方メートル)を3階に開設し、同年に9階に2期増床(増床面積約898平方メートル)した。

 今回、「xLINK大手町」を3階に3期増床(増床面積188平方メートル)。個室8室を新設するとともに、集中ブースやコミュニケーションスペース、キッチンエリアなどを追加した。3階共用ラウンジもリニューアル。1人で集中できるように壁で区切られたスペースやボックスタイプの席、丸テーブルを囲むタイプの席を設け、イベントや多人数会議での利用を想定したミーティングエリアも用意した。なお、ラウンジ内のルーバーには、同社のグループ会社であるMEC Industry(株)で製造したCLTを採用している。エレベーターホールも、動線を共用ラウンジに誘導するためにデザインを一新。トーンを統一し、共用部全体に一体感を持たせた。

 3階には「気候テック」のイノベーション拠点「0 Club」を新たに開設。詳細は、過去のニュースを参照。

 今後については、25年春に「丸ビル」にビル共用ラウンジ併設型のフレキシブルオフィスを新設予定。26・27年は新施設および既存施設の拡張、28年には「Torch Tower」へのフレキシブルオフィス開設を検討している。以降も継続的に供給し、多様なオフィスニーズに応えるほか、入退去工事による新規調達や廃棄物の削減に貢献する。

リニューアルした共用ラウンジ

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フレキシブルオフィス

利用形態を幅広く選択できる事務所。和製英語である。賃貸して利用するが、その賃貸借の期間、利用方法、付帯サービスなどについて選択の幅が広く、業務の状況に応じて柔軟に変更できる。また、業務設備や支援サービスが提供されることも多い。

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