不動産ニュース / 調査・統計データ

2018/11/13

都心5区ビル空室率、統計開始以来の最低値

 三幸エステート(株)は13日、2018年10月度の東京都心5区(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区)および全国6大都市(東京、札幌、仙台、名古屋、大阪、福岡)の大規模ビル(基準階貸室面積200坪以上)のマーケットデータを公表した。

 東京都心5区の空室率は0.73%(前月比0.16ポイント減)と、統計開始以来の最低値を2ヵ月連続で更新した。新築ビルへの移転等に伴いテナントが退去する床では、外部への募集を待たずに後継テナントが決まるケースも多く、空室が発生しにくい状況が続いている。現空面積は4万2,077坪(同1万1,067坪減)と、統計開始以来初めて5万坪を下回った。

 1坪当たりの募集賃料は2万9,036円(同285円増)と上昇に転じた。2万9,000円を上回るのは09年6月以来で、13年2月の底値を起点とした上昇傾向が続いている。募集面積は、港区で20年竣工予定の建築中ビル2棟が加わり31万773坪(同1万3,507坪増)となった。

 全国6大都市の空室率は、東京23区0.9%(同0.3ポイント減)、札幌市2.0%(同0.1ポイント減)、仙台市4.5%(同0.2ポイント減)、名古屋市2.4%(同0.1ポイント減)、大阪市1.7%(同0.7ポイント減)、福岡市1.9%(同0.2ポイント増)。

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