不動産ニュース / 調査・統計データ

2019/8/1

都心Aクラスビル空室率、3四半期連続1%割れ

 三幸エステート(株)は1日、(株)ニッセイ基礎研究所と共同開発した成約賃料に基づくオフィスマーケット指標「オフィスレント・インデックス」(2019年第2四半期(4~6月)版)を公表した。

 東京都心部のAクラスビル(延床面積1万坪以上、基準階床面積300坪以上、築年数15年以内)の坪当たり賃料は、4万1,392円(前期比2,659円上昇)と、08年第3四半期以来の4万円台となった。空室率が0.9%(同0.3ポイント上昇)と3四半期連続で1%を下回るなど引き締まった需給バランスを背景に、11年第3四半期を底値に賃料の上昇傾向が続く。ただし、空室率が0.3ポイント以上上昇したのは17年第1四半期以来で、前期をボトムに底打ちに転じる可能性があるとした。

 Bクラスビル(基準階面積200坪以上でAクラスに含まれないビル)は、坪当たり賃料は2万2,609円(同1,297円上昇)と再び上昇。空室率は0.7%(同0.1ポイント上昇)と5期連続で1%を下回っている。

 Cクラスビル(基準階面積100坪以上で200坪未満、築年数制限なし)は、坪当たり賃料が1万9,366円(同605円上昇)で小幅ながら4期連続の上昇。空室率は0.8%(同0.2ポイント上昇)と4期連続上昇。品薄感は強いものの、A、Bクラスビル同様、空室率は底打ちに向かう可能性があるとした。

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2024年4月号
市場を占う「キーワード」
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2024/3/7

「海外トピックス」を更新しました。

飲食店の食べ残しがSC内の工場で肥料に!【マレーシア】」配信しました。

マレーシアの、持続可能な未来に向けた取り組みを紹介。同国では、新しくビルを建設したり、土地開発をする際には環境に配慮した建築計画が求められます。一方で、既存のショッピングセンターの中でも、太陽光発電やリサイクルセンターを設置し食品ロスの削減や肥料の再生などに注力する取り組みが見られます。今回は、「ワンウタマショッピングセンター」の例を見ていきましょう。