不動産ニュース / 政策・制度

2019/10/25

都市みらい機構、土地活用の優れた事例を表彰

 (一財)都市みらい推進機構はこのほど、2019年度「土地活用モデル大賞」選考結果を発表した。

 「土地活用モデル大賞」は、地域における先進的な土地活用の普及を目指し、土地の有効活用や適切な維持・管理により、都市の生産性向上や地方創生などに取り組む優れた事例を表彰するもの。

 第16回目となる今回は、最近の土地活用の動向等を踏まえ、募集要項に「環境(Environment)」「社会(Social)」「ガバナンス(Governance)」の観点を例示するなど、募集内容の一部を見直した。
 応募プロジェクトは8点。最終審査の結果、国土交通大臣賞1点、都市みらい推進機構理事長賞1点、審査委員長賞2点の計4プロジェクトを選定。

 国土交通大臣賞には、貴凛庁(株)による防災体験型宿泊施設「KIBOTCHA(キボッチャ)」(宮城県東松島市)を選定した。東日本大震災で被災し、現地復旧できずに移転した小学校跡を活用した施設。防災を軸としつつ、地元企業に積極的に活用される研修事業や、地域の特産物を活用したイベント等による他市他県からの集客にも取り組むなど、地域の重要課題である防災と観光の両面から、持続可能な土地活用を実現している点が評価された。

 都市みらい推進機構理事長賞には、合同会社ウッドによる「シラハマ校舎」(千葉県南房総市)を選定した。コミュニティデザインを意図した廃校活用によって、レストラン、コワーキング・シェアオフィスなどを整備。地域の新たな雇用創出や二地域居住による交流人口の増加に貢献する廃校活用のモデル事例として評価された。

 なお、10月30日に国土交通大臣賞表彰授与式を国土交通省で開催する。

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