不動産ニュース / 調査・統計データ

2020/2/28

築20年以下の既存マンションに高い需要

 (公財)東日本不動産流通機構は28日、東日本レインズにおける2019年1年間の首都圏中古(既存)マンション・中古(既存)戸建住宅の成約・新規登録物件を築年数で分析した調査結果を発表した。

 同年中に首都圏で成約した既存マンションの平均築年数は21.64年(前年比0.64年増)、新規登録物件は25.84年(同1.26年増)となり、4年連続で乖離が広がった。既存戸建ての平均築年数は成約物件で21.38年(同0.27年増)、新規登録物件で22.71年(同0.48年増)と、こちらも拡大した。

 築年帯別の構成比率は、既存マンションの成約物件では築31年以上の比率が26.6%(同1.3ポイント上昇)で最多。築16~20年、築21~25年も比率が拡大した。新規登録物件では、築31年以上が39.8%(同4.3ポイント上昇)まで拡大している。築20年以下では、成約物件の構成比率が新規登録物件のそれを上回っており、需要の高さを示している。既存戸建てでは、成約物件は築31年以上が21.9%(同0.4ポイント上昇)が最多。新規登録物件も、築31年以上が27.2%(同2.0ポイント上昇)と最多となった。

 既存マンションの成約物件の平均価格は、築5年以内が5,000万円台、築6~15年が4,000万円台、築16~20年が3,000万円台、築21~25年が2,000万円台、築25年超が1,000万円台。面積は、すべての築年帯で成約物件が新規登録物件を上回った。既存戸建てでは、築5年以下が4,000万円台。築6~25年が3,000万円台、築25年超は2,000万円台となった。土地・建物面積は成約・新規登録共に経年と比例して規模が大きくなる傾向にあった。

この記事の用語

レインズ

レインズ(REINS)とは、 Real Estate Information Network Systemの頭文字を並べた名称。国土交通大臣から指定を受けた不動産流通機構(「指定流通機構」という)が運営しているコンピュータネットワークシステムの名称である。

続きはR.E.wordsへ

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2024年5月号
住宅確保要配慮者を支援しつつオーナーにも配慮するには?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2024/4/5

「月刊不動産流通2024年5月号」発売開始!

月刊不動産流通2024年5月号」の発売を開始しました。

さまざまな事情を抱える人々が、安定的な生活を送るために、不動産事業者ができることとはなんでしょうか?今回の特集「『賃貸仲介・管理業の未来』Part 7 住宅弱者を支える 」では、部屋探しのみならず、日々の暮らしの支援まで取り組む事業者を紹介します。