不動産ニュース / 調査・統計データ

2021/6/10

東京都心5区のビル空室率、15ヵ月連続上昇

 三鬼商事(株)は10日、2021年5月の全国主要都市のオフィスビル最新市況調査結果を発表した。

 東京都心5区(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区)の平均空室率は5.90%(前月比0.25ポイント上昇)となり、15ヵ月連続の上昇となった。小規模ながら拡張移転等の成約が見られたものの、集約に伴う大型解約の動きも出ていたことから、東京ビジネス地区全体の空室面積が1ヵ月間で約1万9,000坪増加した。

 新築ビルの空室率は8.97%(同1.67ポイント上昇)、既存ビルは5.86%(同0.24ポイント上昇)。1坪当たりの平均賃料は2万1,249円(同166円減)で、10ヵ月連続の下落となった。

 大阪ビジネス地区の平均空室率は3.99%(同0.02ポイント低下)となった。館内縮小や集約等の解約の動きが出ていたものの、竣工1年未満のビルに成約が見られたこと等から、大阪ビジネス地区全体の空室面積はこの1ヵ月で小幅に減少した。

 新築ビルの空室率は42.23%(同33.03ポイント低下)、既存ビルは3.93%(同0.04ポイント上昇)。1坪当たりの平均賃料は1万1,859円(同11円増)と小幅に上昇した。 

記事のキーワード 一覧

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2024年4月号
市場を占う「キーワード」
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2024/3/7

「海外トピックス」を更新しました。

飲食店の食べ残しがSC内の工場で肥料に!【マレーシア】」配信しました。

マレーシアの、持続可能な未来に向けた取り組みを紹介。同国では、新しくビルを建設したり、土地開発をする際には環境に配慮した建築計画が求められます。一方で、既存のショッピングセンターの中でも、太陽光発電やリサイクルセンターを設置し食品ロスの削減や肥料の再生などに注力する取り組みが見られます。今回は、「ワンウタマショッピングセンター」の例を見ていきましょう。