野村不動産(株)は3日、参加組合員として参画して事業を進めている「垂水中央東地区第一種市街地再開発事業」(神戸市垂水区)の起工式を執り行ない、着工したと発表した。
同再開発は、JR「垂水」駅・山陽電鉄「山陽垂水」駅の北側で、施行区域面積は約0.7ha。駅に近接する利便性の高さの一方、周辺にまとまったオープンスペースがなく老朽化した木造家屋が密集していることから防災面で問題を抱えていた。再開発を通じて災害に強いまちづくり、商業・生活の利便施設整備などによって地域活性化や防災機能の強化などといった都市機能の更新を図る。
計画する建物は、鉄筋コンクリート造地上32階建ての住宅・商業機能を備えた複合ビル。同社が分譲する住宅等の周囲に、個性ある商業施設を整備していく。敷地南側の貫通道路や敷地の北東部・南西部に配置した滞留広場によって周辺地域への回遊性を向上させ、垂水エリアの新たなランドマークを目指す。
建物は免震構造を採用し、受変電設備等は2階以上に配置。10フロアごとに防災備蓄倉庫を整備することで、安心・安全な住まいづくりに寄与する。
竣工は2026年3月の予定。