不動産ニュース / 調査・統計データ

2024/2/9

都心5区ビル空室率、4%台後半で推移

 三幸エステート(株)は9日、2024年1月度の東京都心5区(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区)および全国6大都市(東京、札幌、仙台、名古屋、大阪、福岡)の大規模賃貸オフィスビル(1フロア面積200坪以上)のマーケットデータを公表した。

 東京都心5区の空室率は4.91%(前月比0.06ポイント低下)と、先月から小幅に低下。1月は大規模ビルの新規供給がなく、既存ビルで館内増床等により空室床の消化が進んだが、空室率は引き続き5%台目前で推移している。退去前を含む募集床の割合を示す潜在空室率は、7.60%(同0.20ポイント上昇)と上昇した。自社ビルへ移転するテナントの大口の募集床が生じたのが主な要因。

 1坪当たりの募集賃料は、2万7,964円(同94円増)とわずかに上昇。横ばい傾向が継続している。リーシング活動が長期化しているビルや大口の募集床を抱えるビルを中心に、テナント誘致を目的とした賃貸条件の緩和やキャンペーンが行なわれている。募集面積は64万5,162坪(同1万4,653坪増)。

 全国6大都市の空室率は、東京23区5.0%(同0.1ポイント低下)、札幌市2.7%(同0.1ポイント上昇)、仙台市6.9%(同1.3ポイント上昇)、名古屋市4.8%(同0.3ポイント低下)、大阪市3.1%(同0.2ポイント上昇)、福岡市4.0%(同0.1ポイント低下)だった。

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