(一社)マンション管理業協会は12日、2024年度第1四半期終了時点(24年6月30日時点)における「マンション管理適正評価制度」の登録状況等について公表した。
同制度は、分譲マンションの管理状況(管理体制、建築・設備、管理組合収支、耐震診断、生活関連)について、専門家が30項目をチェック。★の6段階で表すことにより、マンションの管理状況を可視化する。
登録件数は4,768件となり、前回より約588件増加した。最も多い登録は「★4」の2,026件(全体の約42%)。すべての登録物件のうち、国の「マンション管理計画認定制度」で認定を取得しているマンションは613件となった。
都道府県別でみると、東京都が1,434件が30.1%で最多。次いで神奈川県646件、大阪府443件が続いた。
戸数別では、50戸未満が全体の52%を占めた。最大戸数は1,433戸、最少戸数は5戸。竣工年は、1991~2000年竣工のマンションが全体の29%を占め、トップ。最も築古のマンションは1967年竣工、築浅のマンションは2023年竣工。階数別のトップは6~10階建て(同45%)だった。
戸数が多くなるほど「★5」の割合が高くなる傾向にあり、400戸以上の「★5」の割合は78.9%、50戸未満では20.0%。また、築浅になるほど「★5」の割合は高くなり、21年以降竣工のマンションでは「★5」が48.8%を占めている。ただし、1971~80年竣工においても「★5」を獲得したマンションが見られ、その割合は6.3%だった。