不動産ニュース / 調査・統計データ

2020/12/17

都心5区ビルの募集賃料、7ヵ月連続の下落

 三幸エステート(株)は17日、2020年11月度の東京都心5区(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区)および全国6大都市(東京、札幌、仙台、名古屋、大阪、福岡)の大規模ビル(1フロア面積200坪以上)のマーケットデータを公表した。

 東京都心5区の空室率は1.32%(前月比0.18ポイント上昇)と、4ヵ月連続で上昇。テナント誘致に時間がかかる状況が続き、需要は引き続き低迷している。現空面積は8万3,678坪(同1万1,313坪増)。年初と比べて、現空面積、募集面積とも倍増しており、昨年までの品薄感は急速に薄らいでいる。オフィスの選択肢は大幅に増加したが、新型コロナの影響で需要喚起にはつながっていない。

 1坪当たりの募集賃料は3万264円(同452円減)と、7ヵ月連続で下落。3万円台割れが目前。募集中の物件で条件を見直す動きが続いており、賃料低下が進んでいる。募集面積は48万15坪(同2万8,421坪増)。

 また、全国6大都市の空室率は、東京23区1.6%(同0.3ポイント下落)、札幌市1.4%(同増減なし)、仙台市3.2%(同増減なし)、名古屋市1.4%(同増減なし)、大阪市1.9%(同増減なし)、福岡市1.4%(同0.2ポイント上昇)となった。

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賃料

賃貸借契約によって賃借人が支払う対価をいう。特約がない限り後払いである。また、地代・家賃については、事情変更による増減請求権が認められている。 なお、借主が実質的に負担するのは、賃料に保証金、預かり金等の運用益を加えた額(実質賃料)である。また、共益費など賃料以外の負担を求められることも多い。

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