オーナーの配慮が感じられる賃貸住宅(前編)
今回紹介するのは、取得した既存物件を、「入居してくれた人には便利に、楽しく生活してほしい」との思いから、さまざまなアイディアを実践しているオーナーの取り組みである。
今回紹介するのは、取得した既存物件を、「入居してくれた人には便利に、楽しく生活してほしい」との思いから、さまざまなアイディアを実践しているオーナーの取り組みである。
「見えない貧困」とよく言うが、普段の生活の中で、いったいどれほどの人たちが生活に困窮し、明日を生きられるかという瀬戸際の状態にあるか。それを実感する機会はそうそうない。
高度経済成長期、上京してきた若者や独身サラリーマンの住まいといえば「三畳一間のアパート」が定番だった。それから半世紀以上が経った令和の時代、シェアハウスでさえ一部屋4畳は常識の世の中に、なんと「住戸面積5平方メートル」という賃貸マンションが存在...
近年増えてきた1棟リノベーションの賃貸マンション。1棟リノベの場合、専有部だけでなく共用部もあわせて刷新でき、物件の競争力を合理的に上げることができるとして、手掛ける事業者も増えてきた。
人口減少、少子高齢化等の影響で、賃貸住宅の空室率は上昇傾向にある。住宅としてバリューアップを図り集客力を高めることはもちろん、今の時代、別の生活利便施設に転用する発想も重要になるだろう。
入居者の入れ替わり時期が読みやすい、親の支払いにより家賃の未徴収が問題になることが少ないなど、運営上のメリットが多い学生向け賃貸物件。その一方で、少子化、一般家庭の収入減少などの要因により、1人暮らしをする学生が減少。
音楽愛好家をターゲットにした、楽器演奏可能な賃貸住宅。各住戸の防音構造や大型楽器を搬入しやすい設計など、さまざまな配慮によって自宅で演奏や音楽鑑賞を楽しみたい愛好家から好評を得ている。
賃貸住宅が“貸し手市場”だった時代を知る人にとって、今は受難の時代かもしれない。入居者獲得競争は年々激しくなり、賃料は上げられない、リフォームやリノベーションをしたくても資金の確保が困難、しかも工事を実施しても入居者が獲得できるとは限らない…。
必ずしも好立地ではない賃貸物件を相続したら…。売却、建て替え、用途変更による有効活用などいくつかの道が考えられるが、今回、取り上げる「365BASE」(浜松市中区)は、浜松市で企業の社員寮として建築された物件を相続で取得したオーナーが、周辺では...
「二宮団地」(神奈川県中郡)は、昭和40年代に、神奈川県住宅供給公社(以下、公社)が72haの里山に開発した一戸建てと中層住宅のニュータウン。高度成長時代で住宅不足の当時、同団地はサラリーマン世帯憧れの新興住宅地だった。